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「家の防犯について」

考え方

一戸建てで家を建てる場合、防犯面も念頭に置いておくことが大事です。

仮に、「何も盗られるものが無い」としても、他人に土足で自分の家を踏み荒らされるのって、イヤじゃないですか?

私は2015年に家を建てました。私の家は8区画の土地が宅地造成で販売されていた所ですが、この間に内2件が泥棒の被害にあっています(1件は未遂)。

火事よりも泥棒の方が、はるかに身近なリスクと思われ、そのための備えは大事です。

1. 家を建てる段階での検討

私は家を建てる段階では、防犯面までの配慮、検討はしておらず、その点は後悔しています。同様に後悔しないため、設計段階で検討しておいた方が良い事が幾つかあります。

(事前準備は大事ですよ~)

1-1.窓の防犯について

窓は家の断熱面でウイークポイントとなるため、断熱面から見た窓の大きさや仕様は検討されることが多いのですが、防犯面については、格子や雨戸を設置するかどうか? くらいしか検討されない事が多い様に思います。

防犯性能の高い窓として、「防犯(複層)ガラス」というのがあります。これは窓ガラスが合わせガラスになっており、間にフィルムが挟んであることで、窓が破られにくくなっているものです。

(防犯(合わせ)ガラス)

防犯ガラスは、防犯性能でグレードがあるようですので、事前にネット等で調べた上で、どのグレードを選択するか? 価格と性能で決めましょう。

私自身は防犯ガラス仕様の窓を使用していないので、費用がどれくらいになるのか? 分からないのですが、通常の窓ガラスよりは当然高いと思われます。

防犯ガラス仕様の窓は、全ての窓に設置する必要は無いと思われ、2階建ての場合は、格子を付けない、1階部分の居間の窓のみを防犯ガラスにすればよいので、それほど大きなコストアップにはならないだろうと思います。

1-2.玄関扉の防犯

私の家は2015年に建てましたが、時点で工務店の標準仕様で選べる玄関扉には、2ロック仕様となっており、鍵もピッキングに強いディンプルキーになっています。

では、これで十分か? 私は不十分だと感じています。

これは、家を建てた後しばらくして気付いたのですが、玄関扉には採光窓が付いています。この窓が破られてしまうと、そこから手を入れて、簡単に鍵を開けられてしまうのです! これが分かった瞬間に、「アイター!」と思いましたが、まあ仕方ありません。

(ガラス部分を破られるとサムターンが回せてしまう…)

このままでは面白くないので、窓ガラスと同様にフィルムを貼ろうと考えたのですが… 玄関扉のガラス部分は、片面が凸凹になっていて、内側が覗けないようになっています。もう片面はフラットですが、フラット面が家の外になっているのです。フィルムはフラット面にしか貼れず、雨に濡れる外側には、フィルムが貼れない事が分かりました。

(フラット面を外にした方が、雨風による汚れが溜まりにくいため、外側をフラットにしていると考えられます。)

仕方が無いので、ガラス部分の内側から、透明なアクリル板を貼り付けようと検討しています。

そして、この玄関扉のガラス部分も、破壊されにくい防犯合わせガラス仕様のものが選択できますので、玄関扉を選定される際は、ご検討されることをお勧め致します。

Wロック仕様で、ピッキングに強い鍵になっていても、ガラス部分が破られてしまえば、簡単に侵入を許してしまいますので…

あるいはデザイン上、ガラス部分の無いドアを選択する手もあります。いずれにしろ、玄関扉においても、ガラス部分は脆弱であることは、頭に入れておいて下さい。

1-3.勝手口ドアの防犯

実は、泥棒に入られた隣地の家は、勝手口が狙われました。

まずライターで網戸を焼いて、ガラスを破り手を入れて、サムターンを回す手口のようです。

(隣の家の勝手口に数人の男性がウロウロしていたので、「怪しいなあ」と思いしばらく見張っていたら、被害状況の調査に来た警察官でした… よく見たら勝手口の網戸が焼かれていました…)

(被害にあった隣家の勝手口)

勝手口ドアは基本、ほぼ全面がガラスのものが多く、ガラス戸は通風のため、上下に開くようになっています。また、鍵は標準でWロックとなっています。

防犯を考える上では、①ガラスを破られて内側に手を入れてサムターンを回されないようにする必要があります。②及び、ガラス戸を開けている時、網を破られて開いている部分から手を入れてサムターンを回されないようにする必要があります。

この2つの対策を考えた場合、ガラスは防犯合わせガラス仕様にしておいた方が良いです。(勝手口ドアのガラス面積は小さいため、市販の防犯フィルムを貼るという手もあります)

また、窓を開けていた場合の防犯を考えると、格子は斜めに格子状になっていて、手を入れにくい方が良く、さらにドアのメーカーによっては、サムターン部分が取り外せるタイプのものもあります。これであれば、サムターン自体を回せないので、防犯には有効かと思います。

(格子は、斜めに格子状になっている方が防犯性は高い)

1-4.外構(塀)の高さ

昔の家は、自分の土地の周りを比較的高い塀で囲んでいる家が多かったですね。私も個人的には、塀がしっかりとしていて、自分の敷地が明確な方が好みではあります。

他方、塀が高いと死角が多くなるため、侵入者にとってはメリットが多いようです。つまり防犯上は塀が無い方がメリットが多いようです。

塀が高いと死角が出来、防犯上は良くないということは、頭に入れておいて下さい。

(私の家もブロック塀が高く、防犯上は不利…)

2.建ててからの工夫など

私の家は設計時には防犯面について考慮していなかったので、家を建てた後に、DIYにて防犯面の補強を行いました。参考までに紹介致します。

(がんばってDIYでやりました)

2-1.窓ガラスの防犯

窓ガラスが防犯合わせガラスではない場合、クレセントの周りに破損防止フィルムを貼るのが一番です。私の家も、1階の格子が付いていない窓には、全てフィルムを貼りました。

フィルムは厚みが厚いものを、出来るだけ広い面積部分に貼る方が、防犯性能は高くなるようです。

フィルムはホームセンターにも販売されていますし、通販でも買えます。値段もピンキリです。私は、100円ショップの安物のフィルムで済ませてしまいましたが…

今の窓(サッシ)は、最初から補助ロックが付いていて2ロック仕様になっています。私はさらにもう1つ、後付けで補助ロックを付けました。

(今のサッシには補助鍵が最初から付いている)
(加え、後付けの補助鍵を付けた)

2-2.格子の補強

水回りには格子が付いていますが、アルミ製なので、本気を出せば手で隙間を広げることが可能です。つまり、視覚的には防犯面のアピールが出来ていますが、比較的脆弱…

これを補強する目的で、私の家はアルミの板をネジで格子に取り付けています。方法については書籍に書いてあった方法のままです。

(格子の中央に補強板を付けています)
(アルミの板をネジで固定して取り付けています)

2-3.勝手口の防犯対策

サムターンの周りに遮蔽版を付けました(両面テープにて)。遮蔽版は、ステンレスのアングルを切ったものです。会社にあった端材をもらい、自分で切断、研磨して作りました。

(サムターン回し防御用に遮蔽版を両面テープで貼り付け)

勝手口のガラス部分は、ほぼ全面に破損防止フィルムを貼っています。

(ガラス全面に破損防止フィルムを貼っています)

ガラス部分が開いた状態の場合、網戸を切れば簡単に手が入れられるので、手を入れにくくするため、アルミの棒を結束バンドで固定しています。結束バンド自体はニッパーやカッターで簡単に切れるので、それほどの効果はありませんが、視覚的なアピールも大事と考えています。

(格子の上下をアルミの棒で補強しています)

2-4.玄関ドアの防犯対策

私の家の玄関ドアのガラス部分は防犯ガラスではなく、この部分の防犯対策が次の課題です。今考えているのは、窓ガラス部分の幅に切った、薄いアクリル板を準備し、接着剤で接着することを考えています。

2-5.家の周りの防犯(センサーライト)

センサーライトを設置しています。

電源工事を行い設置する方が、長期間使用可能なのですが、工事の手間の面があり、DIYでは限界があるので、ソーラーパネル付きのセンサーライトを設置しています。

玄関周り、庭周辺と裏側の3か所に設置しました。

(玄関周りに設置したセンサーライト)
(庭に設置したセンサーライト)
(死角となる家の裏側に設置したセンサーライト)

2-6.家の周りの防犯(砂利)

家の周りの4辺の内、人目の少ない2辺について、砂利を敷いています。

砂利敷きにすることにより、踏むと足音がするので、侵入者はイヤがります。

音のしやすい、軽い石が売られていますが、値段が高く… 安価な砂利でも音はそれなりにするので、砂利でも問題ありません。砂利は18kgで500円くらいなのですが、かなりの量が必要です。これをホームセンターで購入してきて運搬、敷き詰めるのは、結構な労力が必要でした…

(家の北側に敷いた砂利)

砂利を敷く前、土の上には、防草シートを敷く必要があります。シートを敷かないと、砂利が土の中に埋まっていく場合があり、また草が生えるのを防止する効果もあります。防草シートには耐用年数があり、高価な方が耐用年数が多くなる傾向にあります。

(家の西側に敷いた砂利)

2-7.塀について

私の家は鉄道沿線だったこともあり、防音壁も兼ねて、比較的高くブロックを積んでいます。7段積みの140cmなので、防犯面では死角が出来てしまいます… せめて玄関部分だけでも死角を減らそうと、玄関部分については一部、フェンスを入れました。

(玄関部分のみ、ブロック塀にフェンスを入れました)

2-8.雨どい

雨どいというか、雨水を逃がす配管を伝って2階部分に登る強者の泥棒もいるようです。

これについては、雨どいに泥棒返しを設置するしかなさそうです。

(忍び返し という名前で販売されています)

3.隣の家との兼ね合い

隣の家の塀が近いと、塀伝いに2階部分への侵入を許してしまう可能性があります。この辺は建てた後でないと、なかなか設計段階では気付きにくい事項です。

私の家も残念ながら、隣家の塀から2階部分に上りやすくなっており… ここは何とかしなければなりません。今、泥棒返しの自作と設置を考えています。

4.ちょっと思う事

私の家は家財で、金目のものは殆どありません。残念ながら…

というか、多くの人は家を建てるのに現金即決ということは少なく、借金(ローン)して家を建てています。つまり、それほど金目の家財が家の中にあるとは考えにくく…

私の家の隣家も泥棒被害にあっていますが、建てたばかりの家を狙う泥棒さん、狙う家を間違えているのでは? とちょっと思います。新築で家を建てた場合、そんなに家財に回す余裕は無いよ、普通… 

(借金抱えて、そんなに家財があるわけないよな~)

「備考:網入り板ガラス」

よく、窓に細い網目のワイヤーの入ったガラスを見ます。これって防犯上優れているのでは? と思っていましたが、網入りガラスは防火用とのことで、防犯用ではなく、ガラスを叩いて割ると、ワイヤーがあってもガラスに穴が開くようです。知りませんでした… つまり網入りガラスは防犯性能は低いということです。

(網入りガラスは防犯用ではない)

「編集後記」

私の実家に正月に帰省した際、家の周りにカメラが設置されていました。「どうしたん?」と聞くと、「周りの家に数件、空き巣が入ったけ、怖いからカメラ付けた」とのこと。

以外と身近に空き巣被害が増えているのか?

社宅住まいの時は、あまり空き巣の話は聞かなかったのですが、一軒家を狙う空き巣の方が多いのかも知れません。

防犯対策は、「見た目の説得力」も大事なように思います。空き巣に、防犯意識の高い家だと思わせることも大事なんだろうなと思います。

私の家の防犯対策については、「NHK 生活実用シリーズ 我が家を守る! 防犯・防災徹底ガイド」という書籍を購入し、これを参考にDIYで対策しました。

(残念ながら、この本は絶番になっており、新品では購入できませんが、アマゾン、楽天ブックスにて古本では購入できる可能性があります。お勧めです。)

(新品では購入できないようです…)

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