考え方 工務店

「商談した4社の工務店の特徴など」

考え方

私は木造の戸建て住宅を、地元の工務店に依頼して建ててもらいました。

私が住んでいる地方都市にも、戸建て住宅の建築を専門に行う工務店がたくさんあります。私の家からの距離で考えて、建築請け負い可能な工務店は20社近くあると思います。その中で、比較的近場の工務店4社と商談を行い、最終的に1社を選定しました。

商談の経過については、別の記事に記載しましたが、ここでは、その4社の特徴について、比較的に書いてみたいと思います。

「A社:地元では最大手?」

  • 年間建築棟数が100棟を超える、戸建て住宅の建築においては、地元の雄的な会社です。
  • TV-CMはやっていません。私の地元の工務店でテレビCMを流す所は無いよう思います。少なくとも私は見たことが無い。地方でも福岡県のように人口が多い所は、地場の工務店でテレビCMを流している会社もあります。
  • 市内数か所に大きな広告看板を建てています。⇒ 道路沿い
  • 地元のバスに広告を出しています(ラッピングバス)。
  • モデルハウスがあります。
  • 会社は自社ビルです(3階建てだったか)。応接室のような商談室があります。
  • HPがあり内容も充実しています。当然ながら専属の営業の方が数名おられます。
  • 家の仕様特徴を謳ったパンフレットがありました。カラーで10ページ前後だったでしょうか。

「B社:地元の中堅工務店」

  • 年間建築棟数が50棟前後の、地元の中堅工務店です。
  • TV-CMはやっていません。
  • 市内数か所に大きな看板広告を出しています。⇒ 道路沿い
  • 地元のバスに広告を出しています。
  • 私が家を建てた頃にはありませんでしたが、最近モデルハウスも作ったようです。
  • 私が家を建てる頃に、自社の社屋を建てられました(恐らく木造自社施工)。
  • HPがあり内容も充実しています。専属の営業の方が数名おられます。
  • 映画の幕間にCMを流していました。
  • ここの社長は家づくりに関しての本を出されており、商談に行った際に頂きました。もちろん、拝読致し参考にさせて頂きました。

「C社:地元の工務店」

  • 年間建築棟数は分かりませんが、恐らく20棟より少ない数だったと思います。
  • テレビCMはやっていません。
  • 看板広告は出していません。バス広告も出していません。モデルハウスもありません。
  • 社屋が自社なのか借りているのかは分かりませんが、小さな事務所です。普通の家くらいの大きさです。
  • HPはあります。一通りの内容はあります。専属ではありませんが、兼任の営業担当者がいました(私が商談していた当時)。
  • この会社は、土地の販売も一部行っています。宅地に出来そうな土地を買い、宅地造成を行い、分譲販売する業務です。私の購入した土地は、この会社が販売したものです。ちなみに、土地販売の仲介をした不動産屋は、この会社と提携しています。
  • 現在の従業員数:6名

「D社:地元の小さな工務店」

  • 私が最終的に家の建築を依頼した会社です。
  • 年間建築棟数は20棟前後です。
  • テレビCMはやっていません。看板広告、バス広告も出していません。モデルハウスもありません。
  • HPはありません。不動産屋の紹介ページに、会社名と一文程度のものがある程度。社名で検索しても、そのページくらいしか見当たらない。
  • 私が家の建築を依頼した当時は、事務所らしい事務所、社屋のようなものはありませんでした。資材置き場の土地があり、その一部にプレハブ小屋があり、そこが事務所となっていました。もちろん応接セット等もなく、事務机兼テーブル+イス程度のものが置いてある程度でした。
  • 現在は、B社のすぐ近くの小さなビルの1Fに、小さな事務所スペースを借りて居ます。
  • この会社は一部、建売住宅も建築しています。⇒ 不動産屋等から依頼され、指定された土地に家の建築を行い、これを不動産屋が販売する等。
  • 私の家の建築時の従業員数:5名

この4社を、ごく簡単に分かりやすくすると、会社の規模の順となります。

A社 > B社 > C社 > D社

「なぜ、最も小さなD社を選んだのか?」

  • 元々、家づくりには興味がありませんでしたが、家を建てると決めてからは、本やインターネットで情報を集めました。知りえた情報においては、ハウスメーカーで家を建てるよりも、地元工務店で建てた方が安く上がる可能性が高い事より、地元の工務店で家を建てることとしました。
  • 家を建てるまで、地元の工務店の名前は1つも知りませんでした。最初にインターネットで、どんな工務店があるか調べ、まずA社とB社が良さそうだと思いました。やはりHPがそれなりにしっかりしていたからだと思います。
  • 他に、地元でK社という会社もありましたが、ここは営業担当者があまり良くないとの評判を耳にしたので、候補からは外しました。
  • C社は、土地を購入した不動産屋が提携しており、何より不動産屋の営業担当者も、C社で建てたとのことにて、紹介してもらいました。
  • D社は、不動産屋の営業担当者が個人的にD社の社長と懇意にしており、このため紹介してもらいました。
  • 私が家を建てる際、絶対に予算額の範囲で家を建てる、家の広さも妥協しないと決めていました。その上で4社と商談することになりましたが、最初はA社に建ててもらいたいと思っていました。やはり会社がそれなりにしっかりしており、倒産の危険も少なそうだし、社屋はあるし、営業面も洗練され、HPも洗練されている…
  • 絶対に予算額内で家を建てると決めていたので、最終的に見積額でD社に家の建築を依頼しましたが、最初は「この会社で大丈夫なんだろうか?」と不安でした。良く知らない会社だし、社屋は無いし、社長自ら営業だし、営業面での洗練さは無いし…
  • D社を選んだ理由は、見積もり額で最安値だったから。不安はあっても、予算内で家を建てると決めていたので、それに従いました。

「工務店の選定について」

  • 最終的にはD社を選んで正解でした。①細かな仕様に対応してくれる ②見積は一式ではなく詳細まで開示 ③いろいろと質問したがきちんと回答してくれる ④社長が営業で職人なので、専門的な質問もほぼ即答 ⑤仕様の不備があったがきちんと対応してくれた ⑥家づくりを支える他の職人さん(左官屋、内装、地盤調査、電気)も対応が良い ⑦会社の敷居が低く気軽に付き合える(社長が営業だから)
  • この辺のことは、実際に家づくりを通して付き合ったことにより理解出来ることです。結果的に選んで良かったと言えるのは、経過があってこそ。でも、工務店の選定は、経過期間を経る前に決めなければなりません。
  • であれば、見積金額は非常に重要は要素ですが、それを別にすると、工務店選びは会社のイメージに大きく左右されます。テレビで宣伝を流すハウスメーカーが仕事を得られるのも、この辺の宣伝効果、戦略が大きいものと思います。つまり、CMを通して、会社名を知ってもらっている時点で一歩リードしているのです。会社のイメージというのはとても重要です。
  • でも、私はそのイメージを払拭して、金額で選びました。今になって思うのですが、会社のイメージって何でしょうか? そう、単なる都合の良い思い込みでしかありません。実際にはその会社のことなんで、何にも知らない。
  • 工務店選びの際には、今持っている会社、工務店のイメージを一旦忘れてほしいのです。で、こう考えてみてください。「その会社の何を具体的に知っているのか?」 恐らく具体的な事は殆ど何も知らないはずです。具体的なことを知っていれば別ですが、知らないのであればイメージで工務店選びをするのは、メリットは無いと思います。
  • 実際に、何冊か読んだ本には、「住宅産業はクレーム産業」と書かれている本もあるくらい、クレームが実際には多いようです。イメージ先行で選んだ結果 ではありませんが、大金を払って大事な家を建てるのですから、イメージだけではく、具体的な何かきっかけを工務店選びの基準にして欲しいと思います。
  • 私は金額で選びましたが、金額以外にも、基礎施工を自社で行う点、いろんな質問をしても、知りたいことにきちんと回答してくれる点が選定理由の1つとなっています。

「工務店4社の特徴」

「A社:地場最大手」

  • 最初、確かHPより問い合わせを行ったと思いますが、レスポンスが早かったです。この辺は仕事を取る上で大事な事なんだろうと思います。
  • 完全注文住宅の請負が主ですが、ある程度の部分をパッケージにした、廉価版の家造りの提案もありました。この辺は、ある程度の建築棟数がある工務店ならではと思います。
  • 家造りのパンフレットがあり、①基礎のコンクリの強度、②頑丈な柱、③窓周りの水漏れ防止について、独自の施工を行うとのセールスポイントが書かれてありました。この辺は差別化戦略の一環だと思います。但し、これらの仕様については、他の工務店でも特注で依頼することは可能なものにて、A社のみ施工が可能なものではありません。
  • 私は各社との交渉において、値段最優先を念頭に置いていたので、そうと分かるや否や、A社は早々に商談を撤退し、見積もりすら出しませんでした。私との商談においては、「A社のメリットが出せない」等の、良く分からい理由でした。まあ値段勝負の商談はしない方針なのでしょう。そこまでしなくても仕事が取れる自信の表れだと思いますが、結果的に私はあまりA社には良い印象は持っていません。

「B社:地場中堅」

  • 営業担当者はとても感じの良い方でした。対応も良く、この工務店については良いイメージしかありません。
  • 見積もきちんと出してくれました。残念ながら一括いくらの見積もりで、細部までの見積もりではありませんでしたが。
  • 地場工務店の場合、他の地場工務店がライバル会社となるので、他社のことも良く知っています。私がD社と商談していると話をしていたので、「D社との価格勝負では、分が悪い」と言っていましたが、おそらくそれでもベストプライスに近い金額は提示してくれました。つまりきちんと最後まで商談をしてくれた工務店です。D社でなければ、この会社に家の建築を依頼したと思います。
  • ここも、完全注文住宅の請負以外に、パッケージでの家造りを行う、価格を抑えたタイプの家を販売されています。
  • 家の仕様については、特に独自施工にこだわった等の事は無く、一般的な在来軸組工法の工務店です。

「C社:地元工務店」

  • 家の設計において、屋根は寄棟を提案する会社です。寄棟の方がデザイン性が良いのが理由のようです。
  • 見積は細部まで提示してくれましたが… 当初の期待に反し、D社よりも数百万単位で高い見積もりでした… 私の購入した家は、駐車スペースと家の建築場所に高低差があり、階段で上がるようになっています。つまり資材はクレーン等で持ち上げる必要があります。この資材の持ち込み費用がかかるから というのが値段が高い理由の説明でしたが… いやいや、その土地の設計したのは御社でしょ? と言いたくなるような金額でした。つまり、この会社も価格勝負の商談では利益が取れないだろうと、高い見積もりを出して逃げたようです。

「D社:地元の小さな工務店」

  • D社は、きちんと価格勝負で勝負をしてくれた会社です。
  • 家の仕様決定には、多くの項目を決める必要があります。社長が営業担当の場合、細かな所で勘違い等の事があったりもしますが… 仕様決定速度は最速です(本人が決定権を持っているので)。

別の記事にも書きましたが、私は家造りの商談において、「入札方式」に近いやり方をやってしまったので、上手く価格競争に持ち込むことが出来ず、商談自体は失敗だったのですが、ある意味、その失敗のおかげで、4社の特徴の一部を垣間見ることが出来たように思います。価格勝負に真っ向勝負で来る工務店もあれば、さっさと逃げる会社があります。だからこそ、この辺を上手く把握した方法での値段交渉が必要となります。

「その他」

  • 建築棟数については、業界で各社の建築棟数を集計しているようで、年間の棟数集計が各社に分かるようになっているようです。A社の建築棟数については、D社の社長から教えてもらいました。D社の社長曰く「年間20棟を超えるのが目標」と言われていました。まあ建築棟数≒売上 なので、会社としては大事な数字だとは思います。
  • 工務店によっては、自社では営業は行わず、下請けをメインに家を作っている所もあります。全国区のハウスメーカーで在来軸組工法の家を販売している所は、地方の下請け工務店が施工します。自社で営業をしていない場合は、宣伝もしていないので、その工務店を知る機会も殆ど無いのですが、何らかのコネクションがあれば、こういう工務店に家の建築を依頼してみるのも、安く家を建てる方法としては、有りなのかなと思ったりもします。⇒ 一生に何度も家を建てられるわけではないので、この辺は想像しか出来ませんが…
  • あるいは、建売専門の工務店もあります。建売専門と言っても、営業と施工が同一会社なのか、別会社なのかの違いはありますが、自社で営業と施工をする工務店であれば、場合によっては注文住宅の建築を請け負うかも知れません。もちろん、この場合も安く建てられないか? その方法の1つとしての考え方ですが。

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