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16.「見積もり・支払い条件について」

その他情報

家は人生において最も高価な出費の一つだと思います。つまり多額のお金を動かす必要があります。であれば、その支払うお金の詳細内容の分かる見積もり書は、細部まできちんと明確にされたものであるべきだし、その大事なお金を支払う条件については、出来るだけリスクを減らす様な支払い方法を選択すべきです。

「見積書について」

  • 概算見積もりの場合は、凡そかかる金額を把握するためのものなので、総額が分かればそれで構わないのですが、家の細部までの仕様も決まり、最終的な金額となる見積もり書は、全ての項目についての明細が記載されている必要があります。
  • 工務店やハウスメーカーは企業であり、経済活動をして利益を上げています。家を建築し販売する場合には、当然ながら原価計算に基づき販売価格を決めていますので、各材料の単価、使用料、経費から何から、細かい数字をすべて把握し積み上げて、家の販売価格を決めています。つまり、購入側が欲しい数字は、工務店側は必ず持っています。まあ当たり前の話ではあります。
  • ただ、工務店やハウスメーカーが持っているその原価計算数字を、どこまで購入者側に開示するのか? は各社により異なります。もちろん、あらゆるすべての数字を開示する会社は無いと思います(複雑すぎて逆に不親切でもあります)。しかし、何も言わなければ、“一式いくら”の、ほぼ総額のみの見積もりしか出てこない事が殆どだろうと思います。
  • このため、見積書を出してもらう際には、「明細を出してください。」と念押しして下さい。「決して安くないお金を払うのだから、何にお金がかかっているのか、明細が無ければ契約出来ない。」と言うべきです。これは工務店、ハウスメーカーにとってはビジネスの話ですから、ビジネスライクに淡々と申し入れして下さい。
  • 私は4社の工務店と商談し、3社から見積書を取りました(1社は価格競争になる気配を察して逃げた)。事前に「明細必要、出来るだけ詳細な明細をください。」と申し入れをしていましたが、結果2社は明細を出してくれました。1社はそれでも一括いくらに近い内容の見積もりしか出ませんでした。

「なぜ、見積もり“詳細”が必要なのか?」

  • これは、本から得た知識なのですが、特にハウスメーカーに多いようですが、「追加工事費用」が請求されることがあるとのこと。私は最初に念押ししておいたので、追加費用の請求などはありませんでしたが、この追加費用請求をしてくるハウスメーカーや工務店が多いと書いています。
  • 見積もり明細を出してもらう理由の1つが、この「追加工事費用請求」を認めない事の意思表示です。残念ながら、相手が素人だと分かると、足元を見ていろいろと追加工事の提案なり必要性を訴えてくる業者もあるようです。この回避のため、「明細に無い工事はやらない。」、「追加工事は一切やらない。」ということを、見積もり書依頼時、契約時に明言しておくことが大事です。
  • この追加工事をさせないために、見積もり書をもらった時に確認して欲しい事が、「この見積書の内容で、家としての機能は満たしていますよね?」という点を念押しして下さい。
  • 見積もり明細をもらったら、その内容について面倒でも精査して下さい。つまり、金額として支払うものには、何が含まれて何が含まれていないのか? 確認しておく必要があります。私が読んだ本には、「「照明器具と見積もり書に書かれているのに、工事完了後に電球が入っていなかった。」ということがあり、クレームを付けると、「見積もり書には“電球”とは書いていない。」との回答があったりする。だから面倒でも照明器具には電球が含まれるのか? 確認が必要。」と書かれてあります。こういうことの防御のため、「それぞれどういうものが入っているのか? 工事項目ごとに分かるように文書化して下さい。」と依頼するのも手と書かれてあります。
  • つまり、見積もり明細が必要な理由は、家の仕様の中に、何が含まれて何が含まれていないのか? 確認するための資料となるからです。これが一括、一式いくらの明細だと、何も分からないということになります。
  • また、見積もり明細があると、最終的な支払い時に、値切り交渉のツールとして使える場合があるかもしれません。私の家は外構まで同じ工務店に依頼しましたが、残念ながらブロック塀の仕様が依頼内容と違うものになりました(途中で気付いたが、やりかえると手間と費用が嵩むので、許容した)。私はそのままで全然構わなかったのですが、家内は依頼と違うことに納得がいかないようでした。なので、いくらかでも値下げしてもらうことで対応できないか? 工務店側と交渉することにしましたが、何もネタが無いと、交渉も難しいのが実情。
  • 私の家の外壁はポリマパネル(樹脂サイディング)仕様です。なので、シリコンコーキングの施工費用はありません。ただ、一般的な外壁(サイディング仕様)の場合は、シリコンコーキング施工しますので、見積もり書には、シリコンコーキングの項目が入っていました。私はこの点を指摘し、この費用を最終支払い金額から引いてもらうことで、ブロック塀の仕様間違いにかかる値引き額にしてもらいました。恐らくレアケースになろうかと思いますが、これも明細があったことが役に立った事例です。

「支払い条件について」

  • 昔から口頭で良く聞いたのが、「もらうものは先に、払うものは後に(先にもらって後払い)」。これ、リスクヘッジの考えでは、ある意味真理を突いていると思います。
  • 家の支払いにおいても、出来れば後払い、出来る限り後払いにするのが鉄則です。最も理想的なのは、家の引き渡しと同時に全額支払い、家とお金の物々交換、これであればリスクは最小限で済みます。
  • しかしながら、家を建てる方から見ると、家を建てたのにお金が入らなければ丸損となってしまいますので、ある程度の保証金代わりの現金を入金してもらいたいという考えも分かります。
  • なので、支払い時期の交渉においては、出来る限り後払いになる方法を工務店、ハウスメーカーと交渉しましょう。

「なぜ“後払い”が鉄則なのか?」

  • 家を建てる会社の姿勢にもよるのですが、一般的に、仮に代金を先払いしていた場合、工務店やハウスメーカー側にとっては、「もらえるものを先にもらっている」安心感があり、途中段階での注文や要望に、真摯に対応しない場合があります。つまり、先払いしてしまうと、切り札となるお金を先に渡してしまっているので、交渉で不利になります。
  • 仮に代金を先払いしていた場合に、工務店、ハウスメーカーが家の建築途中で倒産、夜逃げ等をしてしまった場合、取り返しが付かなくなります。実は、過去にそのような例もあるようです。間違っても「自分には関係ない、自分のところは大丈夫」とは思わない事です。
  • つまり、工務店やハウスメーカーとの交渉を有利に進めるためにも、リスクヘッジのためにも、後払いが鉄則なのです。

「一般的な支払い条件と理想的な支払い条件」

  • これは、私が読んだ本に記載されていた条件ですが、参考までに。ちなみに、銀行ローンを使う人に対して、中間金と称して実質60%の前払いを要求してくるハウスメーカーもあるようです。これはきっぱりと断るべきです。
  • 同書籍には、「あまり先に多くのお金を支払いすぎてしまうと、こちらの注文に応じなくなる現金なメーカーもありますから、くれぐれも気を付けて下さい。」と書かれています。

「一般的な支払い条件」

  • 契約時:10%
  • 着工時:30%
  • 上棟時:30%
  • 完成時:30%
  • 引き渡し時: ―

「理想的な支払い条件」

  • 契約時:10%
  • 着工時: ―
  • 上棟時:30%
  • 完成時:30%
  • 引き渡し時:30%

「私の家の場合の支払い条件」

私が家の建築を依頼した工務店は、支払いに関しては大らかでしたので(この辺も信用できる工務店と判断した点ですが)、かなりこちらの支払い条件を飲んでもらっています。

  • 契約時:33%(1/3)
  • 着工時: ―
  • 上棟時:17%(1/6)
  • 完成時(引き渡し時):50%(1/2)
  • 契約時に1/3ほど払う代わりにに、半分は引き渡し時の条件にしてもらいました。

私が実際に工務店からもらった見積書については、後日別の記事に載せようと考えています。見積もりは明細まで取り内容を精査すること、及び支払いは可能な限り後払いにすることは、大事なお金を損しないために大事なことであり、是非ご留意頂ければと思います。

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