家の仕様には、たくさんの専門用語が出てきます。私の知っている範囲にて、大事と思う用語(キーワード)について簡単に説明します。私は専門家ではないので稚拙な説明しか出来ません… 気になるワードについては、ネットで検索されて詳細をご確認下さい。先に私が工務店に依頼した仕様内容の書面をPDFで掲載しましたが、これに記載されている用語について主に解説しました。
KD材
KD材:(別に解説記事があります) KD(Kiln dry(Kiln(キルン:窯)) 機械乾燥させた材木のことです。
プレカット工法
プレカット工法:(別に解説記事があります) 木造在来軸組工法において、以前は大工さんが現場で木材の寸法を測り、切断し、木組みを行い、組み立てていました。今は設計図に基づき、コンピューター制御された工場で材木を自動でカットしたものを現場で組み上げる工法になっています。
金物(Zマーク)
金物(Zマーク):木造在来軸組工法において、木材同士の接合部については現在、金物で補強接合することが義務付けられています(中間検査でも、金物が正しく使用されているか確認します)。この接合金物について、(財)日本住宅・木材技術センター内規で定められた接合金物の仕様と同一の品質・性能を有する製品(木造軸組工法住宅用接合金物)で、安定的に供給できると評価され、製造の承認を受けていることを示す接合金物規格品の認定表示がZマーク付き金物です。
基礎-配筋
- 基礎-配筋:現在の戸建て住宅の基礎は、ベタ基礎が主流となっています。基礎はその名前が示す通り、家の基礎となる重要な部分にて、鉄筋コンクリートで頑丈に作る必要があります。鉄筋コンクリートは、まず鉄筋を組んで骨組みを作り、その周りに型枠を組んでコンクリート(生コン)を流し込んでいきます。この鉄筋コンクリート工事において設計図どおりに鉄筋を配置することを「配筋」と呼び、配筋がきちんとなされているかどうかは大事な項目となります。
- 特に基礎の立ち上がり部分のコンクリート部分の配筋について、直径何ミリの鉄筋を何ミリ間隔で配筋するのか? 私の家の基礎は、D13-150mmピッチとのことで、直径13mmの鉄筋を150mm間隔で配筋されているようです。ピッチが狭い方が頑丈なような気がしますが、何事もバランスが大事にて、理想の配筋量がどうなのか? は私も詳しくないので分かりません。
基礎-スラブ厚
基礎-スラブ厚:ベタ基礎の底部分、このコンクリートの厚みです。ネットで調べて、一般的に木造住宅のベタ基礎のスラブ厚は150mmと書かれてあり、家の建築を依頼した工務店も150mmでした。
基礎-コンクリ呼び強度
基礎-コンクリ呼び強度:コンクリート強度(圧縮に耐える強度)の単位は、「N/mm2」で表します。重力単位系で分りやすくすると、21N/mm2のコンクリートは、2.14kg/mm2=214kg/cm2 1cm2センチたり214kgの圧縮の荷重に耐えられるということを意味します。呼び強度は,生コン工場が打設28日後においてその強度が出ることを保証したコンクリートという意味のようです。一般的に木造住宅の基礎については、18N~24Nの呼び強度のコンクリートを使うことが多いようです。私の商談した工務店4社については、3社が21N、1社が24Nのコンクリートを使うとの回答でした。
基礎
基礎:布基礎とベタ基礎があります。現在の戸建て住宅の基礎はベタ基礎が大半を占めています。ベタ基礎は、基礎全面をコンクリートで覆うため、家の下部、土台部分が地面(土)に面していないので、シロアリの食害に強いと言われています。ネットの記事では、実は布基礎とベタ基礎では、地面が軟弱だった場合、地面に対する面積の広いベタ基礎の方が沈みやすいと書かれてあります。但しベタ基礎にするもう1つのメリットとして、ベタ基礎は均衡に沈むのて家が傾きにくい点が挙げられると書かれてありました。布基礎の方が軟弱地盤上では傾きは起こりやすいようです。
基礎の高さ
基礎の高さ:これは商談した4社の工務店いずれも400mmでした。ネットでも400mmと書かれているものが多い様で、今の主流の高さの様です。基礎の立ち上がり部分は、型枠にコンクリートを流し込んで作るので、この型枠の大きさで基礎の高さが決まります。このため、特注対応は難しいように思います。基礎の高さは通気性、強度との兼ね合いなので、高ければよいわけではないと思いますが、私個人的には、もう少し高い方が良かったかな。5年ごとにシロアリ薬剤散布をするのに、自分で施工しようと床下に入ろうとしましたが、ちょっと狭くてイヤだなと、もう少し広い(高い)方が良いなあと、まあそんな理由ですが。
床下換気方式
床下換気方式:土台パッキン工法、スリットの入ったブロックを基礎立ち上げに配置する方法等があります。これも別の記事に書きました。
基礎-配管類を埋設しない
基礎-配管類を埋設しない:水道等の配管は、以前は基礎コンクリートに埋設していました。これは見た目は良いのですが、配管に起因、不随する不具合があった場合のメンテナンス性に問題があります。このため、最近は基礎立ち上がり部分の一部に穴を開けて、そこに配管を通す方法が増えているようです。この場合、見た目はあまり良くありませんが、メンテナンス性は有利になります。私はメンテナンス性を優先したく、埋設しない工法で対応を工務店に依頼しました。
屋根瓦-防災瓦
屋根瓦-防災瓦:屋根瓦は、三州瓦(愛知県)、石州瓦(島根県石見)、淡路瓦(兵庫県淡路)が日本三大瓦とのことで、三州瓦のシェアが最も多くなっています。私の住んでいる地方は石州瓦の産地に近い事もあり、昔ながらの家の屋根は石州瓦の特徴である赤褐色の瓦屋根の家が多いですね。さて防災瓦とは、「台風や地震に強い瓦」です。昔の瓦は屋根の上にのせているだけのような構造であったため強風などの影響で飛んで行ってしまうことがありました。 対して防災瓦は強い揺れによってズレてしまったり強風によって剥がれてしまわないように瓦同士が噛み合って、更にクギによって固定されています。これにより揺れや強風に強くなっています。外観的には昔ながらの波を打ったような形状ではなく、フラットに近い状態となっています。
屋根-小屋裏換気
屋根-小屋裏換気:小屋裏=屋根裏のことです。少し話はそれますが、屋根部分の断熱も外断熱(屋根材直下に断熱材を入れた仕様のこと)と内断熱(天井の上に断熱材を敷いた仕様)があります。屋根部分が内断熱の場合、夏季は小屋裏部分は高温になりますので、換気して熱気を逃がす方が、家の中は過ごしやすくなります。これが小屋裏換気となります。小屋裏換気の方法としては、壁と屋根(軒)の接合部に隙間(通気スペース)を開ける方法、軒天部分(軒の裏側)に通気口を付ける方法、妻面最上部に通気口(ガラリ)を付ける方法等があります。私は詳細な方法までは発注時点で把握していなかったので、「小屋裏換気が十分になるように」というお願いだけしていました。結果、妻面最上部に換気扇が付いていました。ちなみに、この換気扇を稼働させても夏季の酷暑時期の昼間、2階部分の気温は下がりませんでした(まあ、そりゃそうだろな)。
石膏ボード
石膏ボード:家の内壁材として壁、天井に使用(多用)されている材料です。石膏を固めて作った板で、①断熱性がある、②吸湿性がある、③耐火性が高い、④何より安価、⑤厚みの種類が多い ため、住宅資材として多く使用されています。ただ石膏から作られた板なので、強い衝撃を与えると割れます。ちなみに私の家のリビングの壁は、次男が体当たりして凹みました… また石膏なのでネジや釘は留まりません。石膏ボードの内壁の場合、フック等を取り付ける方法は、①石膏ボード専用に売られているフックを使う、②粘着剤タイプのフックを使う、③壁の中にある木材を探し、その部分に釘を打つ 方法となります。ちなみに壁内部の木材(柱)を探す電装品はホームセンターで販売されており、2千円程度で購入可能です(シンワ測定 下地センサー)。
ルーフィング
ルーフィング:屋根材を取り付ける前、屋根板に敷く防水シートのことです。アスファルトルーフィングという板紙にアスファルトをしみこませた建築用の防水材料が良く使われています。このルーフィングも種類やグレードがあり、高価格、高機能のものが耐久性が高くなります。雨漏りはルーフィングの性能が落ちることにより発生する場合が多く、一旦雨漏りしだすと、補修に多額の費用が必要になりますので、ルーフィングについては少々お金がかかっても、良い物を選択する方が賢明です。私もある程度調べて家を発注しましたが、もっと良く調べて、高価でも最高性能のルーフィングにしておくべきだったかなと思っています。
瓦止め
瓦止め:台風や地震等で、瓦が飛ばない、落ちないようにする工事のことです。既存の屋根瓦の場合、まずズレがあれば補正した後で、瓦同士の重なり部分に接着剤を施工する、屋根の端の部分については、瓦止め金具を軒板に取り付ける方法が一般的のようです。私の実家も同様の工事をしています。私の家は防災瓦にて、1枚ずつ釘が打たれています。
屋根(軒)の出幅
屋根(軒)の出幅:軒は、屋根の外壁より突き出ている部分。軒の出幅は、外壁より出ている部分の幅(寸法)のことです。つまり、軒の出幅が大きいと、屋根が外壁よりも大きく出っ張っている状態となります。軒があるメリットとしては、雨風や日射しによる外壁の劣化や窓への雨の吹き込みを防げることが挙げられます。また、軒には日射しを調整する役割があり、夏は窓や外壁への強い日射しを避け、冬の日射角度の低い日光を窓から取り込むことができます。軒には、住宅を守る大切な機能があり、昔の日本家屋は軒の出幅の大きな家が多いのが普通でした。最近は、軒のないシンプルなデザインの住宅もあります。軒の出幅は後からリフォームで変えることができない部分なので、家を建てるときにはよく考えて仕様を決めましょう。
構造用合板
構造用合板:合板のうち、構造耐力上主要な部分に用いる目的で作られたものをいう。構造用合板は、主に木造建築物の、壁下地材・床下地材・屋根下地材として用いられる。構造用合板は、日本農林規格 (JAS) で定められている。厚さ・サイズが豊富。あらゆる方向からの力に対して、高い抵抗力を発揮する。また、規格として、その強度が具体的な数値として定められている。仕上げに使うことは想定していないため、外見はあまりよくないものが多い。他の合板やボード類に比べ、価格が安い。(ただし石膏ボードよりは高い。) 他の合板やボード類に比べ、釘の保持力が非常に高く、強固に取り付けることができる。木製なので、何らかの不燃処理をしていないものは原理的に火に弱い。接着剤の層を有するので、白蟻の食害には無垢板より強い。接着剤の層を有するので、透湿性はない。このため住宅においては壁内結露の原因の一つになることがある。(以上 wikipediaよりの抜粋です)
エアコン配管通し穴(壁)
エアコン配管通し穴(壁):エアコンは室内機と室外機との間を熱交換用のガスを通過させる必要があり、このため配管を壁に通す必要があります。鉄筋コンクリート造りのマンション等は、最初からそのための穴を開けてある場合が多い(専用器具が取り付けてあり、不使用時はフタがされている)。木造の戸建て住宅の場合は、後からホールソーで簡単に壁に穴を開けられるので、新築時にはエアコン配管通し穴が設けられていない場合も多い。ちなみに私の家も、エアコン配管通し穴を各部屋に取り付け依頼しましたが、「必要時に後から開けた方が良いです」と工務店に言われ、これは新築時には設置しませんでした。
筋交い
筋交い:柱と柱の間に斜めに入れて建築物の構造を補強する部材。構造体の耐震性を強める効果があり、建築基準法では一定の割合で筋交いを使用することが義務づけられている。柱と梁の形づくる長方形は、接合部の強度に余裕がないと、地震や暴風などの水平力を受けたときに平行四辺形にひしゃげるように変形してしまう。そこで、対角線状に筋交いを加えて三角形の構造を作り、変形を防止する。木造建築の場合、金物を用いて柱や梁に強力に固定する方法がとられる。 (以上 wikipediaよりの抜粋です)
床-剛床工法・根太工法
床-剛床工法・根太工法:(別の記事に説明があります。)
フローリングの床材
フローリングの床材:主に木質系材料からなる床板で表面加工などの加工を施したもの。単層フローリングと呼ばれる無垢板のもの、複層フローリングと呼ばれる合板をベースにしたものがあるようです。フローリングの保守として、水拭きは極力避けた方が良いと書かれてあります。またワックス掛けが定期的に必要なものと、ワックス不要なタイプがあります(ラミネートフローリング)。私の家はワックス不要タイプのフローリングです。ワックス掛けは結構大変なので、私はワックス不要タイプの方がお勧めです。
シロアリ防蟻工事
シロアリ防蟻工事:家の新築時には、土台部分の木材に防蟻工事(殺虫剤を木材に散布)をする工務店が多いと思いますが、防蟻工事が標準で入っていない可能性もありますので、事前にご確認下さい。防蟻工事を専門業者に委託する場合と、工務店が自ら実施する場合があると思います。私の家は工務店の方が自分達で施工されたようです。確かに棟上げ時に、殺虫剤の一斗缶が置いてありました。
地盤調査
地盤調査:建物を建てる土地の荷重や沈下に対する強度について調査すること。住宅建築のための地盤調査は、その地盤が建築物を安全に支えられるか、支えられない場合は安全に持ちこたえるためにどのような方法で建築すべきかを調査することを目的として行われる。戸建て住宅の場合には、スウェーデン式サウンディング方式で調査する会社が多い。地盤調査は専門の業者が実施します。私が商談した地場の工務店4社は、いずれもスウェーデン式サウンディング方式で調査するとの回答でした。
断熱材の種類
断熱材の種類:戸建て住宅の断熱材として用いられる材料としては、最も多いのがグラスウール、以外にはウレタンフォーム(吹付)、ロックウール、セルロースファイバー等がある。他にも断熱材があり、20を超える種類があるとのこと。それぞれ特徴なりメリット、デメリットがあるようです。私の家は壁、天井がグラスウール、1Fの床下がウレタンフォームとなっています(工務店の標準仕様)。
断熱材(グラスウール)
断熱材(グラスウール):名前の通りガラス(再生ガラス)を主原料とした断熱材。高性能グラスウールは通常グラスウールの繊維径が7~8μmに対し、径が4~5μmと細くなっている。グラスウールの特徴としては、断熱性以外に不燃性、経済性(安価)、耐久性、安全性が高いことが挙げられる。但し吸湿性は無い。壁用、床用等に用途が分けられており、厚みも何種類か存在する。及び、密度の種類も数種類あり、10 kg/m3・16 kg/m3・24 kg/m3・32 kg/m3 などがある。密度の高い方が高性能となる。私の家の仕様を工務店と相談時、密度16Kの使用をお願いしたが、工務店の社長曰く「恐らく10Kも16Kもさほど性能差は無いと思います。」と言われ、標準仕様の10Kで施工しています。
瑕疵保険
瑕疵保険:住宅に瑕疵があった場合に住宅メーカーが負担する保証責任をカバーする保険。住宅については、2000年に施行された住宅の品質確保に関する法律により、新築住宅の基本構造に関して瑕疵担保責任を10年間負うことを工務店、ハウスメーカーに義務づけている。つまり、この保険は住宅メーカー側が入る保険です。この保険で対象となるのは基本構造(のみ)であり、構造耐力性能または防水性能における瑕疵が対象となります。つまりは基本骨格性能と雨漏りです。以外の不具合については保証範囲となっていないのでご留意ください。
天井高さ
天井高さ:別のページに解説記事があります。在来軸組工法の場合、仕様の自由度が高く、天井高さを変更することも可能な場合が多いです。希望があれば、工務店やハウスメーカーにご確認下さい。
給湯器 うるさい?
給湯器 うるさい?:これは本だったかネットの記事だったか、出所は忘れましたが、オール電化だったりエコキュートシステムを設置している家は、室外に給湯器を設置します。給湯器は夜間電力で湯を沸かしてタンクに湯を貯めていますが、夜間に給湯器が稼働する音がうるさくて、ご近所トラブルになるケースがあるとのことでした。給湯器の設備はエアコンの室外機と基本的に同じ仕組みなので、モーターやファンの音がうるさいと感じるかどうか? だと思います。私の家の給湯器については、うるさいと感じたことも苦情が来たこともありませんが、一応設置場所と隣家の距離については確認されておいた方が良いかも知れません。私の家場合、給湯器の音なんかより、隣家の犬の無駄吠えの方が、はるかに迷惑だったりしますが…
お風呂の種類と保温・手すり
お風呂の種類と保温・手すり:今の戸建て住宅の場合、殆どの家はユニットバスで設置されるものと思います。風呂桶については選択可能ですが、工務店の規模が小さいと標準仕様の範囲での選択肢は少なくなります。但し標準仕様以外でも選べます(値段が上がる)。この辺は好みがあるのでお好きなものを選ばれればと思います。1点、今のお風呂は“魔法瓶浴槽”ではありませんが、断熱材が入って保温性を上げているものが多いと思いますが、一応、浴槽下部に断熱材が入っているか? はご確認下さい。断熱材の有無で保温性が大きく変わりますし、これは絶対に入っていた方が、特に冬場は湯温が下がりにくくなり良いです。また、高齢者のおられる家の場合、お風呂に手すりを付けておいた方が良いです。手すりは標準仕様では付いていない場合が多いと思いますので、家の仕様を決める際に工務店にご相談下さい。
システムキッチンの高さ
システムキッチンの高さ:私の家のキッチンはタカラスタンダード製です。標準で高さが選べ、80・85・90・95cmから選ぶことが出来ました。家内の身長は158cmですが、高さは90mmにしました。キッチンの高さが合わないと、腰が痛くなるので、キッチンの高さは慎重に選ばれることをお勧めします。家の仕様の打合せ時、キッチンの高さの話が無ければ、確認されることをお勧めします。キッチンの高さは重要です。
洗面台の高さ
洗面台の高さ:洗面化粧台もタカラスタンダートが標準仕様でしたが、こちらは高さ750mmのワンメークで、選択肢がありませんでした。私の家の場合、化粧台下部に50mmの枕木を入れてもらう大工工事を依頼しました。
木造の場合、小回りの利く要望を聞いてもらえる
木造の場合、小回りの利く要望を聞いてもらえる:木造の家のメリットは、細部の仕上げについて、小回りの利く要望を聞いてもらえる事だと思います。脱衣所や便所の棚の設置なり、押し入れの中の仕様(棚板の枚数)、あるいは棚板の高さを変えられる仕様にする等。もちろん工務店の取り組み姿勢にもよりますが… なので、発注する工務店やハウスメーカーを選ぶ時点で、いろんな細かい仕様変更に対応してもらえるのかどうか? 特に標準仕様範囲の中で(追加費用を請求されずに)対応してもらえるのかどうか? 事前確認は大事です。私の家の場合、棚等の設置についての要望は、全て追加料金無しで対応頂いています。
図面の枚数
図面の枚数:これは、家の仕様が確定して、工務店から施主に提出される図面の枚数(種類)のことを示しています。建築図面には2つの役割があり、1つは建て主にこの設計内容で良いですねという確認のため。もう1つは実際に建てる施工者に示すためです。施主と施工会社の間で交わされる工事請負契約書には必ず図面が添付され、この図面内容、この工事金額で建てていきますよという約束をかわす重要な図書になります。このため、仕様がきちんと分かる図面の枚数(種類)を工務店側に出してもらう必要があります。私が工務店に最終的に頂いた図面は、①配置図、②平面図(1F・2F)、③照明配置図(平面図に記入)、④電気図面(配線は除く)、⑤柱、階段、火災報知器図面、⑥立面図、⑦矩形図、⑧基礎伏図、⑨筋交い位置、柱脚金物位置図、⑩軸組み図、⑪木材プレカット図面(20枚)(すべてA3サイズ)の11種類です。殆ど全ての図面を提出頂いたことになります。自分の家の仕様を示すのが図面であり、これは工務店、ハウスメーカーに必要なものは全て提出する様、依頼すべきものと思います。
施工業者を明確に
施工業者を明確に:これは責任の所在を明確にしたいために工務店に確認するものです。戸建て1軒の建築にも、多くの業者さんが携わり、工務店やハウスメーカーはそれらを束ねている会社となります。自分の家を建てるのに誰が携わっているのかは知っておきたい事項でもあります。私は事前に施工業者のリストの提出までは求めていませんが、時々で電設なり内装にかかる業者名を確認しました。最終的にすべての業者を確認しなかったのは、そこまでしなくても、何か不具合があれば、工務店がきちんと責任を持って対応してくれるとの確信を得たからです。逆に、少しでも不信感があるのであれば、施工業者名を聞いておくのは大事かも知れません。
地盤保証
地盤保証:地盤業者が行った地盤調査および地盤補強工事に起因して地盤の不具合により建物が損壊した場合、その損壊した建物および地盤の修復工事を保証する仕組みです。会社や契約によって内容は異なり、1つの事故につき、保証期間は、おもに完成引き渡し日より10年間~20年間、保証金額も上限5000万円程度まで保証するものもあようです。瑕疵保険はメーカー、工務店側の加入が義務付けられていますが、地盤保証については義務ではなく、工務店や地盤調査会社が加入している所としていない所があるようです。私の家を建てた工務店については加入していました(ハウスワランティ)。また、瑕疵保険の補償内容である建物の基本構造の中に、地盤にかかるものが含まれるのかどうか? はネットの情報では分かりませんでした。グレーという所でしょうか。
サッシの防水
サッシの防水:サッシの防水とは、窓枠の部分、下部から雨水が壁内に浸水するのを防止するため、窓の設置時、窓枠下部に防水シートを敷いて窓を設置するものです。私の家の建築時、サッシの防水については、質問はしましたが特に依頼しなかったのですが、さほど難しい工事でも無い様で、工務店の方がサービスで対応してくれていました。
基礎施工
基礎施工:私が家の建築を検討する際に商談した4社の内、基礎工事については外注する会社が3社、1社は自社で施工するとの回答でした。外注する会社曰く「餅は餅屋」との事。つまりは専門業者の方が力量が高いという意味だと思いますが、そのような説明でした。私が家を発注したのは、基礎工事を自社でやる工務店です。恐らく、基礎を自社施工する工務店の方が、家の価格が安いように思います。また、価格は別にしても、出来ることは自分たちで行う会社の方が、技術的にも信用できるような気がしました。まあ、基礎が外注なのか内製なのかは大きな問題ではないのですが、外注が主流でも、内製の工務店もありますよ という事です。
基礎上面水平
基礎上面水平:これも話がそれますが、中古や建売の家を買う場合には、ポケットにビー玉を入れておけ と言われます。これは、床面の傾きをビー玉で調べろという意味で、床が水平ではない場合、ビー玉が転がってしまいます。つまり、床や家は水平であるべきであり、大事な点となります。新築の場合、床の水平=基礎や土台が水平である必要があります。資料の出所が不明確なのですが、基礎上面の水平の狂い(水平差)は3mm以内であること と何かに書かれていました。このため、私も家を建てる際に工務店に確認したのですが、「3mm以内で施工します」との回答でした。実際に建てた家の床はビーダマは転がらず、とりあえず安心しています。
釘の打ち込み量
釘の打ち込み量:木造住宅の場合、柱や合板は基本、釘を打って留めますので、釘を大量に使用、打ち込みます。昔はトンカチ、玄能にて手作業で打ち込んでいましたが、今は圧縮空気を動力源とするパワーツールで一瞬で打ち込み、連続打ちが可能となっています。釘の打ち込み量は、その名の通り、釘をどれくらい打ち込むのか? ということで、釘の頭の部分と木の面が面一になるのが理想です。これに対し、頭が出ていることはあまり無いと思いますが、打ち込み量が多く、頭がかなり材木に食い込んだ状態でも、釘の打ち込み箇所の強度が落ちる原因となります。トンカチで手作業で打ち込む場合は、面一に近い状態で打ち込みできますが、パワーツールの場合は、どうしても面一より打ち込み量が多くなる傾向にあるようです。私の家の壁の外壁も、結構釘が入り込んでいました… まあある程度は許容せざるを得ないのかなと。
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